2025年3月19日、世界各国から集まった留学生たちが老舗漢方薬店「蔡同徳堂」を訪れ、「週刊上海見聞録」文化体験プログラムに参加しました。140年以上の歴史を持つ漢方文化の深遠な知恵と独特の魅力を間近で体感する貴重な機会となりました。
1882年創業の蔡同徳堂は中国を代表する老舗漢方薬店で、2024年には国家留学生基金管理委員会より「中国理解促進」文化実践基地に指定されました。参加者たちは鍼灸治療の講義に熱心に耳を傾け、実演される鍼とマッサージの技法に対し活発に質問を投げかけ、会場は終始活気に包まれました。
講義後のワークショップでは、薬剤師の指導のもと、学生たちはヨモギを使った伝統的な「健康ハンマー」を手作りしました。この漢方健康器具はヨモギの薬効と物理的刺激を組み合わせ、経絡(つぼの筋道)の疏通、気血の流れ促進、筋肉疲労緩和など多様な効果があるとされています。

さらに留学生たちは、薬剤師の案内で漢方薬の香りを嗅ぎ分ける体験をしました。触覚と嗅覚を駆使して各種生薬を識別し、薬性や効能を学んだ後、蔡同徳堂特製の漢方茶も賞味しました。千年の時を超えて受け継がれてきた漢方の香りと、歴代医師たちの知恵の結晶を五感で感じ取りました。

プログラムの最後に参加者全員で記念撮影をしました。今回の「週刊上海見聞録」は上海中医薬大学の留学生にとって漢方文化を深く理解する貴重な機会となると同時に、漢方医学の国際的普及にも貢献しました。参加したコロンビア人留学生(2024年度中国語科)は「鍼灸治療を体験し、背中と胃の不調が緩和されました。また、漢方薬の香りや味を確かめるなど、専門家の指導のもとで学べたことが多く、大変有意義でした」と感想を語りました。アメリカ人予科生(2025年度)は「蔡同徳堂の取り組みが世界中の人々に中医の素晴らしさを伝えています」と評価し、ブルガリア人研修生は「この体験はまさに驚きです。将来ぜひこの分野に携わりたい」と将来の志を固めた様子でした。

本イベントは参加学生にとって、漢方医学への理解を深めるだけでなく、学習意欲を高め、漢方文化を世界に発信していく決意を新たにするきっかけとなりました。
