上海中医薬大学国際教育学院は、2023年4月27日に在上海日本人向けの「春の薬膳」授業を浦東メインキャンパスで実施しました。9:40から13:00まで計14名の参加者が受講しました。「春の薬膳」講義の聴講、特色のある薬膳料理の調理実践、大学構内の招待レストランでの昼食など、参加者は中医薬膳の魅力を満喫しました。
国際教育学院により毎年開講される「四季の薬膳」シリーズコースは常に人気を集めています。2020年からこの人気コースは新型コロナウイルスにより中止していたが、今回は要望を受け約3年ぶりに再開を実現しました。
今回の薬膳コースが招いた講師は中医薬膳分野の専門家、上海中医薬大学公共健康学院栄養学科の沈紅芸教授です。沈教授は、半年も前から「春の薬膳」のテーマをめぐり、食材と生薬の組み立てを考え、同じ学院の顧翠英教授とレシピを開発しながら繰り返し調理の検証をしました。最終的に前菜から甘味、果物まで春の要素たっぷりの薬膳メニュー8品を仕上げしました。
授業当日、14名の参加者が早々に浦東メインキャンパスの料理教室に着きました。エプロンに着替えた後、9:40から食材の特徴、生薬の性味、「養肝」「緑色」「陽気」「旬」など「春の薬膳」のポイントについて沈教授の詳しい説明を聞きました。それから約2時間をかけて、参加者が4つのチームに分けて、沈教授と顧教授のご指導を受けながら、互いに協力して料理の調理を実践しました。出来上がった前菜の「馬蘭頭拌豆腐幹(コヨメナと干し豆腐の和え物)」と中医の特色を代表する甘味の「八珍糕(八種類の生薬入りの蒸し菓子)」を参加者14名が一同食べて絶賛していました。調理実践を終え、参加者たちは手作りの「八珍糕」を持ち、食堂2階の招待レストランで昼食会に参加しました。美味しく食べながら、みんなで楽しくオープンキャンパスや中医学の学習についても語り合いました。
「今回の薬膳授業に参加して、中医学と薬膳をもっと勉強したいという気持ちが一層強くなりました」「薬膳の理論を親切に教えてくれ、更に自分の手で直接調理もできたので、家に戻ったらもう一度作ってみます」と、参加者たちは大満足の様子でした。
沈紅芸教授が生薬入りの蒸し菓子「八珍糕」の作り方を参加者に説明しています。
「春の薬膳」クラスの集合写真です。