2021年日本呉竹学園オンライン中医学研修開催

发布者:国际教育学院发布时间:2021-08-13浏览次数:260

    8月2日から5日にかけて、上海中医薬大学と日本呉竹学園による4日間の中医学研修がオンラインで開催されました。

    日本呉竹学園は1985年から上海中医薬大学と友好提携関係を結び、2020年まで30数年間にわたり教員と学生を互いに派遣し研修・交流を続けてきています。昨年から世界的新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本呉竹学園より上海現地での中医学研修が停止となってしまいました。コロナ禍の厳しい環境の下で本場の中医学を続けて学びたい日本呉竹学園の医療従事者のため、上海中医薬大学と日本呉竹学園が合同でオンライン中医学研修を行いました。

    今回のオンライン中医学研修は、臨床実習と座学セミナーの二つに大きく分けられます。

    初めての試みであるオンライン臨床実習は、上海市静安区中心病院鍼灸科、上海中医薬大学附属曙光病院鍼灸科と推拿科でそれぞれ2回ずつ行われました。毎回30~60名の視聴者たちが日本からZOOMで上海中医薬大学国際教育学院日本部の通訳先生たちを介し、前述の病院に勤める郭大暢先生、崔花順先生、王煒先生の鍼灸と推拿診療を見学しました。頚椎症、腰痛、膝関節炎など外科系の鍼灸推拿治療の他に、日本ではなかなか見られない心不全、疲労症候群、脳卒中後遺症、胃炎など内科雑病の鍼灸治療もオンラインで実感しました。画面越しの風景に感心した日本側の視聴者は、「貴重な体験として実際の中国鍼のテクニックが拝見できて良かった「臨場感があり、生の中国の病院の雰囲気が知れた」「鍼灸治療そのものの社会的な受け止め方が日本と中国では違うと感じた「機会があれば実際に行ってみたいと思った」と大好評でした。

郭大暢先生の鍼治療を病院でライブ配信しています。


    今回のオンライン座学セミナーも、鍼灸学と中医学の二つの内容に分けられました。上海中医薬大学鍼灸推拿学部の具紫勇准教授が「中国の鍼灸治療現状とスポーツ障害の鍼灸治療」について理論知識を紹介した後、肩、肘、腕、膝など各関節における運動損傷の鍼治療も実演してくれました。そして国際教育学院日本部主任の鉏桂祥教授が中医基礎理論、中医舌診、中医弁証をテーマとし、五臓六腑の機能や応用、患者の実際の舌象の写真を見せながら分析・弁証した内容も紹介してくれました。合計4回のオンライン座学セミナーでは、それぞれ毎回40~70名の参加者が視聴し積極的に意見交流をしました。セミナーが終わった後に参加者から「素晴らしい講義で最高だった」など感謝の声がたくさん届いています。

具紫勇先生が運動障害の鍼治療をオンラインで紹介しています。


    今回のオンライン中医学研修はコロナ禍以来の新しい試みであります。上海中医薬大学国際教育学院は今までの経験を踏まえた上で、これからも中医学をめぐる国際交流を取り続けるよう努力していきます。